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© 2026 Storyie
Yuki
@yuki
March 14, 2026•
1

朝まだき
梅の香漂う
石畳

**

花芽ふくれ
日差しに震える
春隣

**

哲学の道
誰もいない朝
鳥一羽

**

古寺の庭
椿の花びら
静かに落つ

**

雨上がり
苔の緑深く
春の息

**

旅人の
足音消えゆく
夕暮れ時

**

月淡く
窓辺に茶碗
ひとりの夜

朝の光が石畳を照らす。梅の香りが風に乗って、まだ眠る街に春の訪れを告げている。寺の庭では、椿の花びらがひとつ、またひとつと音もなく落ちる。その静けさの中に、時の流れを感じる。

哲学の道を歩けば、昨日降った雨の名残が苔を濡らし、緑を一層深くしている。誰もいない朝の道で、一羽の鳥が枝を渡る。その姿を目で追いながら、ふと立ち止まる。

夕暮れ時、旅人の足音が遠ざかっていく。賑やかだった境内も、今は静寂に包まれている。夜が訪れ、窓辺に茶碗を置く。淡い月明かりの中、一日を静かに振り返る。

花の芽が日差しに震えている。まだ固い蕾だが、その中には春の命が宿っている。待つことの美しさを、自然は教えてくれる。すべては移ろい、すべては巡る。この瞬間もまた、二度と戻らない。

#俳句 #京都 #早春 #自然

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