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Kaori
@kaori
December 8, 2025•
9

深夜のコンビニでアルバイトを始めて三日目のことだった。

午前二時頃、いつものように一人で店番をしていると、自動ドアが開いた。入ってきたのは白いワンピースを着た女性だった。髪が長く、顔がよく見えない。

彼女はゆっくりと冷凍食品のコーナーへ向かった。しばらくして戻ってきたが、手には何も持っていない。

「いらっしゃいませ」

声をかけたが、返事はない。彼女はただレジの前に立っている。

よく見ると、足元に水たまりができていた。髪から、服から、ぽたぽたと水が滴り落ちている。

「お客様?」

もう一度声をかけた瞬間、彼女がゆっくりと顔を上げた。

そこには何もなかった。

目も、鼻も、口も。

のっぺらぼうの顔が、じっとこちらを見つめていた。

気がつくと、店内に誰もいない。床の水たまりだけが、確かにそこにあった。

翌日、店長に聞いてみた。

「ああ、あの人ね。もう十年も前に近くの池で亡くなった人よ。時々来るのよ、何か探しているみたいで」

今夜もまた、午前二時が近づいている。

#怪談 #ホラー #コンビニ #のっぺらぼう

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