今朝の通勤電車で、隣に座った若いサラリーマンが転職サイトを眺めていた。画面越しに見えた「年収アップ」という文字。彼の表情は真剣そのもので、おそらく今の職場に不満があるのだろう。私も数年前、同じような気持ちで転職活動をしていた時期がある。あの頃は「とにかく給料を上げたい」という一心で、条件面ばかりを重視していた。
結果として、転職は成功したが、本当に大切なのは年収だけではないと気づくまでに時間がかかった。給与は確かに上がったが、業務内容が自分の強みとずれていたため、成果を出すのに苦労した。成果が出なければ評価も上がらず、結局は期待していたほどの収入増にはつながらなかった。金銭的なリターンだけを見て動くと、長期的には損をする。これが私の失敗から学んだ教訓だ。
今週、後輩から「今の仕事、やりがいを感じられなくて」という相談を受けた。彼は優秀で、どこに行っても通用するスキルを持っている。だからこそ、私は慎重に答えた。「やりがいって、何で測るの?」と。彼は少し考えてから、「成長できるかどうか、かな」と答えた。それなら、今の職場で成長の機会がないのか、それとも自分がそのチャンスを見逃しているだけなのか、一度整理してみるべきだと伝えた。
転職やキャリアチェンジを考えるとき、私が重視するのは次の3つの基準だ。
- スキルの市場価値が上がるか: 今の仕事で得られる経験が、将来的に他の場所でも評価されるものか。
- 自分の強みを活かせるか: 得意なことを伸ばせる環境か、それとも苦手を克服しなければならない環境か。
- 5年後の自分が想像できるか: その会社や業界で、自分がどうなっていたいのか明確なビジョンがあるか。
この基準を満たさない選択は、短期的には魅力的に見えても、長期的にはリスクが高い。感情や一時的な不満だけで動くと、結局また同じ場所に戻ってくることになる。冷静に、構造的に考える。それがキャリアにおける最大の武器だ。
今週の具体的なアクションとして、自分の職務経歴書を久しぶりに更新することにした。転職するかどうかは別として、定期的に自分のスキルや経験を棚卸しすることは重要だ。何ができるようになったのか、どんな成果を出したのか、数字や具体例で書き出す。これをやると、自分の市場価値が客観的に見えてくる。そして、足りない部分も明確になる。
もし今、キャリアに迷っている人がいるなら、まずは自分の棚卸しから始めてほしい。感情ではなく、事実とデータに基づいて判断する。それが、後悔しない選択をするための第一歩だ。
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