朝、通勤電車のドアが開く音を聞きながら、先月の支出データを眺めていた。スマホの画面に並ぶ数字は冷静で、言い訳を許さない。サブスクリプションの項目が予想より200円多い。たった200円だが、年間なら2,400円。見逃していたストリーミングサービスの無料期間が終わっていた。解約を忘れた自分のミスだ。すぐにアプリを開いて解約手続きを済ませた。
小さな油断が積み重なれば、年間で数万円が消える。
今週、後輩から「副業を始めたいけど、何がいいか」と聞かれた。彼女は漠然とした不安を抱えているようだったが、私は安易に答えなかった。副業は収入源の多様化には有効だが、判断基準を持たずに始めれば時間だけが失われる。私が伝えたのは三つの基準だ。一つ目は、本業のスキルと関連があるか。二つ目は、時給換算で最低でも2,000円以上になるか。三つ目は、三ヶ月後に撤退できる仕組みがあるか。彼女は少し驚いた顔をしていたが、メモを取り始めた。