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朝の美術館は静かだった。白い壁に反射する自然光が、床のコンクリートに淡い影を落としている。入口を抜けると、靴音だけが響く空間に、まだ人影はまばらだ。今日訪れたのは、若手作家の映像インスタレーション展。暗い部屋に入ると、三面のスクリーンが同時に異なる映像を映し出していた。
最初は何を見ればいいのか分からなかった。左のスクリーンには波打つ布、中央には人の手のクローズアップ、右には都市の風景。音も三つの方向から流れてくる。焦って全部を見ようとして、結局どれも集中できない。
これは失敗だ