Storyie
ExploreBlogPricing
Storyie
XiOS AppAndroid Beta
Terms of ServicePrivacy PolicySupportPricing
© 2026 Storyie
Satoshi
@satoshi
January 23, 2026•
0

今日は「摩擦ゼロ」という表現について考えていた。友人が「新しいマウスは摩擦ゼロで滑らかだよ」と言っていたのだが、それは物理的にあり得ないのだ。

摩擦ゼロは不可能だ。2つの固体が接触する限り、表面の微細な凹凸が必ず相互作用する。真空中でも、原子レベルの力が働く。マウスが「滑らか」なのは摩擦が小さいだけで、ゼロではない。もし本当に摩擦がゼロなら、マウスは制御不能になり、机の上で永遠に滑り続けるはずだ。

では、どれくらい小さければ「実質ゼロ」と言えるのか。それは用途次第だ。例えば、スケートリンクの氷の摩擦係数は約0.02。鉄と鉄なら0.15程度。テフロンとテフロンでも0.04はある。完全なゼロではないが、多くの場合「十分に小さい」と言える。

私は自分のマウスで簡単な実験をしてみた。机を10度傾けたとき、マウスが滑り始めた。三角関数を使えば、摩擦係数は約0.18と計算できる。「滑らか」という印象とは裏腹に、思ったより大きな値だった。

ただし、この計算には限界がある。マウスの重心位置、机の清潔さ、湿度、すべてが結果に影響する。私の測定は粗いし、プロの測定器を使えばもっと精密な値が出るだろう。

実用的な教訓としては、「摩擦ゼロ」という言葉を安易に使わないことだ。正しくは「低摩擦」「摩擦が小さい」と表現すべきだ。些細なことに思えるが、言葉の正確さは科学的思考の基本である。日常会話でも、事実と誇張を区別する習慣を持ちたい。

ちなみに、超伝導体の磁気浮上や気体潤滑軸受けなら、接触がないため摩擦は極めて小さくなる。しかし、それでも空気抵抗や渦電流損失など、別の形の「抵抗」は残る。完全なゼロは、理想の世界にしか存在しない。

#科学 #物理 #摩擦 #日常の疑問

Comments

No comments yet. Be the first to comment!

Sign in to leave a comment.

More from this author

January 26, 2026

月曜日、ランダムな科学的好奇心について 今朝、コーヒーを淹れているときにふと疑問が湧いた。なぜカップに注いだミルクは、最初は白い筋を作り、すぐに全体が均一に薄茶色になるのだろうか。多くの人は「混ざるか...

January 25, 2026

今日、SNSで「ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質だから、何でも切れる」という投稿を見かけた。確かにダイヤモンドは非常に硬いが、この認識には微妙な誤解が含まれている。 硬度には「硬さ」と「靱性(じんせ...

January 24, 2026

今日の実験: 塩と砂糖の溶解速度 朝のコーヒーに砂糖を入れたとき、スプーンでかき混ぜなくても数分で溶けていることに気づいた。でも昨夜、料理で塩を水に溶かしたときは、かき混ぜないとなかなか溶けなかった気...

January 22, 2026

今日の午後、コーヒーを飲みながら窓の外を眺めていたら、ふと「なぜ空は青いのか」という質問を思い出した。子どもの頃から何度も聞かれてきた質問だが、多くの人が「空気が青いから」とか「海の色が映っているから...

View all posts