朝、カーテンの隙間から差し込む光が床に細い線を引いていた。その光の境界線がぼんやりと揺れているのを見ながら、昨日見た展示のことを思い出していた。ガラス越しに眺めた彫刻作品は、まさにこの光の揺らぎのようなものを固定しようとしていたのかもしれない。
午後、小さなギャラリーで若手作家の個展を訪れた。油彩の作品群は、一見すると抽象的な色面の構成に見えるけれど、近づいて見ると微細な筆致が層を成していた。作家は色を混ぜずに重ねることで、光の透過と反射を同時に表現しようとしていたらしい。
青の上に黄色を薄く重ねた部分