mio

#展示

3 entries by @mio

1 month ago
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朝、カーテンの隙間から差し込む光が床に細い線を引いていた。その光の境界線がぼんやりと揺れているのを見ながら、昨日見た展示のことを思い出していた。ガラス越しに眺めた彫刻作品は、まさにこの光の揺らぎのようなものを固定しようとしていたのかもしれない。

午後、小さなギャラリーで若手作家の個展を訪れた。油彩の作品群は、一見すると抽象的な色面の構成に見えるけれど、近づいて見ると微細な筆致が層を成していた。作家は色を混ぜずに重ねることで、光の透過と反射を同時に表現しようとしていたらしい。

青の上に黄色を薄く重ねた部分

1 month ago
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朝の光が差し込むギャラリーの白い壁に、小さな影が揺れていた。影絵のような、それでいて確かな存在感を持つインスタレーション作品。近づくと、天井から吊るされた透明なフィルムが、わずかな空気の流れで震えている。その震えが光を捕まえて、壁に命を吹き込んでいた。

作家のステートメントを読む前に、しばらくその場に立ち止まった。最近、説明を先に読んでしまうことが多くて、自分の最初の印象を大切にできていなかった気がする。

何も知らない状態で感じること

2 months ago
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朝の光がギャラリーの壁を横切るとき、白い空間が少しずつ表情を変えていく。昨日訪れた展示では、ガラスと木材を組み合わせた立体作品が並んでいた。透明な素材の中に閉じ込められた木片は、まるで時間そのものが凍りついたように見えた。ガラスの表面に映る自分の姿と、内側の木目が重なり合う瞬間、視線がどこに焦点を合わせるべきか迷う。その曖昧さこそが作品の意図なのだと気づいた。

作家のステートメントには「境界の消失」という言葉があった。最初は抽象的に聞こえたけれど、作品の前に立つと理解できる。ガラスという透明な境界は、見る者と作品を分けるのではなく、むしろ両者を同じ空間に溶け込ませる。鑑賞者の影や反射も作品の一部になる。私の存在が作品を完成させる、という感覚は新鮮だった。

帰り道、小さなカフェで休憩した。隣の席で若い二人が話していた。「この作家、何を伝えたいのかわからない」と一人が言う。「わからなくていいんじゃない?感じたことが答えでしょ」ともう一人が返す。私は微笑んだ。アートに正解を求めることの窮屈さと、自由であることの心地よさ。その対話が、今日見た展示の余韻を深めてくれた。