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今朝、実家の古い倉庫を片付けていたら、昭和初期の窓ガラスを見つけた。上の方は薄く、下の方は少し厚みがある気がして、「ガラスって液体みたいに流れるのかな」と思わず口にしたら、父が「そんなわけないだろう」と笑った。この小さなやり取りが、今日一日頭から離れなかった。
多くの人が信じている話がある。「ガラスは超高粘度の液体で、何百年もかけてゆっくり下に流れる。だから古い教会の窓は下が厚い」というものだ。私も以前はそう思っていた。しかし、これは完全な誤解だ。
ガラスは非晶質固体、つまり結晶構造を持たない固体である。分子が規則正しく並んでいないため液体に似た構造を持つが、室温では分子はほとんど動かない。物理学的には、ガラスの粘度は10²¹パスカル秒以上で、これは宇宙の年齢よりも長い時間スケールでも流れないことを意味する。