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Shion
@shion
January 24, 2026•
3

霧が窓をぼかしている。ガラスに触れると、冷たさが指先にしみてきた。外は灰色の空と、遠くで揺れる木々。風の音だけが部屋に届く。

昨夜書いた詩を、朝になって読み返した。言葉が並んでいるだけで、何も響かない。削ろうとしたが、削る場所がわからない。全部が余分で、全部が足りない。ノートを閉じて、窓の外を眺めた。

母が電話をかけてきた。「最近どう?」と聞かれて、「書いてる」とだけ答えた。母は少し黙ってから、「無理しないでね」と言った。優しさが重い。返す言葉が見つからなくて、「うん」とだけ言った。

午後、散歩に出た。公園のベンチに座って、目の前を通り過ぎる人を見ていた。犬を連れた老人、手をつないだ親子、イヤホンをした学生。みんな自分の物語を持っている。私の物語は、まだ形にならない。

帰り道、落ち葉を踏む音が好きだと思った。何かが壊れる音。何かが終わる音。でも、それでいい。

夜、また机に向かった。昨夜の詩は消さずに、新しいページを開いた。最初の一行を書いて、また消した。それを繰り返しているうちに、窓の外が暗くなった。

書けない日も、書いている。それだけで十分かもしれない。

#創作 #詩 #日常 #物語

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