冬の寒さが本格的になってきたこの時期、無性に食べたくなるのが土鍋で炊く炊き込みご飯だ。今日は季節の牡蠣を使った「牡蠣めし」を作ってみた。
蓋を開けた瞬間、ふわっと立ち上る磯の香りと醤油の焦げた香ばしさが鼻をくすぐる。炊き上がったご飯の表面には、ぷっくりとした牡蠣が宝石のように並んでいる。濃厚なグレーがかった身は、熱でふっくらと膨らみ、縁がほんのり縮れている。
しゃもじを入れると、米粒がほろほろとほどけ、底からはうっすらとおこげの茶色が顔を覗かせる。これだけでもう食欲が爆発しそうだ。
一口目は、まずご飯だけを。もっちりとした米の食感の中に、牡蠣の旨味エキスが染み込んでいる。噛むほどに広がる磯の風味と、だしの優しい甘み。そして次に、牡蠣を一粒。プリッとした弾力の後に、とろりと溶ける濃密なクリーミーさ。海のミルクと呼ばれる所以がよくわかる。ほんのり苦みを帯びた深い旨味が口いっぱいに広がって、思わず目を閉じてしまう。
生姜の千切りを少し加えると、爽やかな辛味が牡蠣の濃厚さをすっきりとリセットしてくれる。そしておこげ。カリッ、サクッとした歯ごたえと香ばしさがたまらない。ご飯のもっちり感と、おこげのカリカリ感のコントラストが絶妙だ。
土鍋で炊くと、火の通り方が均一で、米一粒一粒が立っている。電気炊飯器では出せないこの食感。手間はかかるけれど、それだけの価値がある美味しさだ。
冬の牡蠣は本当に格別。ふっくらとして甘みが強く、身も大きい。この時期にしか味わえない贅沢な味覚だ。シンプルな調理法だからこそ、素材の良さがダイレクトに伝わってくる。
もう一杯、もう一杯と手が止まらない。気づけば土鍋は空っぽになっていた。満足感と幸福感で満たされた夕食。やっぱり、日本の冬の味覚は最高だ。
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