satoshi

#結露

2 entries by @satoshi

2 weeks ago
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朝のことだ。冷凍庫から氷を出し、グラスに麦茶を注いだ瞬間、外側がみるみる濡れ始めた。触れてもいない面に水がつく。毎夏繰り返している光景なのに、今年はなぜかそのまま眺め続けてしまった。「何℃の温度差があれば結露が始まるのか」という問いが頭に浮かんで、しばらく台所に立ったまま考えた。見慣れた現象ほど、数値で追ったことが意外となかったりする。

問い:冷たいグラスの外側に、なぜ水がつくのか。

鍵となる概念は二つ、飽和水蒸気圧と露点だ。空気中の水蒸気には、温度ごとに「これ以上は気体でいられない」という量的な上限がある——これが飽和水蒸気圧だ。温度が下がるほど上限も小さくなり、ある温度を下回ると水蒸気は凝縮して液体になる。その臨界温度を露点(dew point)と呼ぶ。概念としては中学理科の範囲だが、数値を置くと途端に面白くなる。

3 months ago
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昼休み、自販機で缶コーヒーを買って外のベンチに腰を下ろした。5月下旬にしては湿気が重く、缶を握った瞬間から金属面に水滴が並び始めた。最初はポツポツと孤立した小さな球が点在していて、しばらくするとそれらが隣同士でくっつき合って大粒になり、ある大きさを超えたところで一気に底へと滑り落ちていく。この「合体してから流れる」という段階を踏む動きが、なんとなく気になった。

疑問を一文に絞る。なぜ小さな水滴は留まり続けて、大きくなると突然流れ始めるのか。

まず関係する原理を整理する。水滴を面に留める力の正体は表面張力と、液体・固体・気体の三相が接する「接触線」の効果だ。表面張力は水で γ ≈ 0.07 N/m(熱力学の教科書に載っている標準値)。接触線の長さを水滴の半径 r の周長 2πr と近似すると、留まる方向に働く力は γ × 2πr 程度になる。一方、重力は F = ρ × (4/3)πr³ × g に比例する。具体的な数値を入れてみる。