今朝、通勤電車に揺られながら、ふと車窓を見つめた。地上区間では向こう側に住宅の屋根や電線が流れる。ところがトンネルに入った瞬間、外の景色は消え、代わりに自分の顔と車内の照明がくっきりと映し出された。ガラスそのものは何も変わっていないはずなのに、なぜ「透明」から「鏡」への切り替えがこれほど瞬時に起きるのだろう。通勤中の小さな疑問だが、帰宅するまでこのことが頭から離れなかった。
問いを一文にすると:「なぜ地上走行中は窓ガラスが透明に見え、トンネル内では鏡のように反射して見えるのか。」
まず光学の基礎から整理する。光が屈折率の異なる媒質の境界に当たると、一部は透過し、残りは反射する。その割合を記述するのが「フレネルの式」——大学の波動光学で出てくる基本的な関係式で、「屈折率の差が大きいほど反射率が上がる」というものだ。ガラスの屈折率はおおよそ n ≈ 1.5 で、空気(n ≈ 1.0)との境界に垂直に近い角度で入射した場合の反射率 R は: