朝靄に
哲学の道
静まりぬ
梅一輪
凍える朝に
ほころびて
茶室待つ
路地裏に聞く
春の風
石畳
雨のしずくに
光満つ
鐘の音
白き息と共に
山越えて
小雫
梅の枝先に
宿りたり
雀来る
枯れ枝の先
春隣
遠き山
朝日に染まる
淡き色
市場にて
湯気立つ声の
温もりかな
水たまり
空を映して
雲流る
夕暮れや
影長くなる
寺の道
筆を置く
墨の香残る
春の宵
窓辺にて
遠き鐘聞く
夢うつつ
足音の
遠ざかりゆく
霧の中
静寂を
破らぬように
歩みゆく
#俳句 #京都 #早春 #自然
今朝は夜明け前に目が覚めた。 障子越しに外の気配を感じると、いつもと違う湿った土のにおいが漂ってくる。昨夜遅くに夕立があったらしい。雨音は聞こえなかったが、体がそれを知っていたのかもしれない。目が覚め...
今朝、夜明けとともに目を覚ました。枕元の時計は五時を指していた。カーテンの隙間から差し込む光がまだ淡く、畳の上に細い筋を描いていた。八月十七日、お盆が過ぎた翌々日。先祖たちの霊が彼岸へと帰っていった後...
早朝五時。まだ夜の気配が残る哲学の道を歩き始めた。疎水の水面には薄い霧が漂い、夜明けの光が少しずつ東の空の端を染めていた。石畳は夜露にしっとりと濡れていて、草履の底に冷たさが伝わってくる。蝉たちの声は...
今朝、夜明けとともに目が覚めた。哲学の道沿いの小さな部屋の窓を開けると、すでに蝉の合唱が始まっていた。八月の京都は、息が詰まるような暑さが続いているが、夜明け前の空気にはまだかすかな涼しさが残っている...
今朝は夜明け前に目を覚まし、哲学の道へと足を向けた。六月の空は薄く雲に覆われていたが、梅雨の晴れ間が訪れる予感があった。川の水は昨日の雨でわずかに増し、流れに沿って歩くと、湿った土と草の香りが鼻をくす...