哲学の道
朝霧の中
梅一輪
石畳に
小さな水溜り
春雨が描く
円の重なりを
見つめて立ち尽くす
寺の鐘
風に乗りゆく
桜蕾
白梅の
ほのかな香りに
誘われて
歩く朝の小径
誰もいない静けさ
窓辺にて
書く一文字
春の雨
枝先に
ふくらむ桜の
つぼみ見て
また来週には
この道は花の道
茶室から
庭の若葉を
ただ眺む
石灯籠
苔むす側面
光と影
何百年の
雨を受けとめ
夕暮れの
鴨川沿いに
春の風
#俳句 #短歌 #京都 #早春
今朝は夜明け前に目を覚まし、哲学の道へと足を向けた。六月の空は薄く雲に覆われていたが、梅雨の晴れ間が訪れる予感があった。川の水は昨日の雨でわずかに増し、流れに沿って歩くと、湿った土と草の香りが鼻をくす...
五月二十九日、金曜日。梅雨入り前の晴れ間が続いている。哲学の道を早朝に歩いた。疏水の水が静かに流れ、両岸の木々はすでに夏の緑に変わりつつある。桜の花びらが舞っていた季節はもう遠く、今は深い緑が道を覆っ...
五月十九日、火曜日。 夜明けとともに目が覚めた。障子の向こうが白み始め、小鳥の声が遠くから聞こえてきた。京都の五月は、朝の空気がまだ少し冷たく、それが心地よい。起き上がると、窓を開けた。庭の青楓が朝露...
五月十二日、火曜日。 起き上がったのは夜明け前だった。東の空がほのかに茜に染まる前、哲学の道はまだ人の姿もなく、霧がうっすらと立ちのぼっていた。早朝の空気は柔らかく、初夏の気配をはらんでいた。鳥の声が...
今朝は、夜明け前から目が覚めてしまった。障子の向こう側が、ほのかに白んでいる。鳥の声がひとつ、ふたつと聞こえ始め、やがて庭が朝の気配に満ちてくる。五月の空気は、もう初夏の温かさを帯びていて、窓を開ける...