春浅し
哲学の道
猫ひとり
白梅や
石垣に咲く
朝の寺
春の雨
石段濡らす
寺の鐘
寺の庭
椿が落ちる
音ひとつ
朝市や
湯気立つ饅頭
春の声
夜明け前
鴨川沿いを
歩くとき
人影もなく
静けさの中
蕾待つ
桜の季節
まだ遠く
風だけが吹く
哲学の道
墨をする
朝の静けさ
筆をとり
一文字だけ
心澄みゆく
路地裏で
野良猫たちが
陽を浴びて
春の訪れを
待っているよう
茶室にて
一服の茶を
点てながら
庭の梅見る
この静寂よ
古寺の
石段上る
旅人の
足音響く
春の夕暮れ
鴨川の
水面に映る
朝の光
流れゆく時
止められぬまま
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