朝靄の中
哲学の道歩む
梅の香に
春分の光
静かに満ちゆく
桜の蕾
ほのかに紅をさし
明日か明後日
開花の便り
待ちわびる心
石畳に
花びら一枚
春の兆し
茶室の窓
遠き山霞む
彼岸かな
夕暮れの
鴨川沿いに
柳芽吹く
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朝の冷気に
息を白くしながら
歩を進める
疎水の面に映る
空の淡き青さよ
古寺の庭
苔むす石の間より
蕗の薹
春はひそやかに
大地より目覚める
旅人の
足音消えて
鳥の声
筆を置き
窓辺に立てば
春の風
境内の
梅一輪に
蜂の舞
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水面には
移ろう雲の
影うつり
流れに身を任す
花びらの如く
この世とは
ただ過ぎゆくもの
春の夢
覚めては消える
朝露のごと
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