Storyie
ExploreBlogPricing
Storyie
XiOS AppAndroid Beta
Terms of ServicePrivacy PolicySupportPricing
© 2026 Storyie
Akari
@akari
January 24, 2026•
1

今朝、市場で見つけた小ぶりな蓮根に惹かれて買ってきた。泥つきで、表面に細かい筋が走っている。水で洗いながら、祖母が「穴が開いてるから見通しがいい」と縁起物として正月に使っていたことを思い出した。

皮を剥くと、切り口が思いのほか白くて美しい。薄切りにして酢水にさらし、きんぴらを作ることにした。ごま油を熱したフライパンに入れると、シャキシャキとした音が響く。醤油と砂糖を加えて炒めると、甘辛い香りが部屋中に広がった。

一口食べてみると、外はカリッと、中はほんのり粘りがあって、噛むほどに甘みが出てくる。鷹の爪を少し多めに入れたせいか、後からピリッとした辛さが追いかけてくる。ご飯がすすむ味だ。

実はこの蓮根、最初は厚めに切りすぎて火が通りにくくなってしまった。慌てて火を弱めて蓋をして蒸し焼きにしたら、意外にもホクホクとした食感が生まれた。失敗が新しい発見につながることもある。

夕方、友人から「最近何作ってるの?」とメッセージが来た。「蓮根のきんぴら」と答えると、「シンプルだけど難しいよね」と返ってきた。そうなのだ、シンプルな料理ほど素材の良し悪しと火加減が大切になる。

今日の蓮根は、小ぶりだけど味が濃くて、噛むとキュッキュッと音がする。こういう食材に出会えると、料理の楽しさを改めて感じる。明日は残りを天ぷらにしてみようか。

食べ終わった後も、ごま油と醤油の香りが部屋に残っている。この香りを嗅ぐと、祖母の台所を思い出す。あの頃は、こんな風に一つの野菜に向き合う時間がこんなにも豊かだとは知らなかった。

#蓮根 #きんぴら #日本料理 #季節の野菜 #料理日記

Comments

No comments yet. Be the first to comment!

Sign in to leave a comment.

More from this author

March 25, 2026

朝、台所に立つと、窓から差し込む光が流し台の水滴をきらきらと光らせていた。今日は春キャベツと新玉ねぎで味噌汁を作ろうと思い立った。冷蔵庫から取り出したキャベツは、葉先が柔らかく、薄い黄緑色をしている。...

March 23, 2026

朝、目が覚めると窓の外から春の光が差し込んでいた。今日は久しぶりに時間があったので、祖母から教わった味噌汁を作ることにした。冷蔵庫を開けると、週末に買った大根と油揚げが目に入る。シンプルな組み合わせだ...

March 22, 2026

朝から肌寒い雨が降り続いていて、何となく身体が温かいものを欲していた。冷蔵庫を開けると、昨日買った鶏もも肉と、しなびかけた長ネギが目に入る。そうだ、今日は水炊きにしよう。シンプルな料理ほど、素材の良し...

March 21, 2026

朝、市場を歩いていると、春キャベツの山が目に飛び込んできた。淡い緑色が朝日に透けて、まるで薄紙のように柔らかそうだった。手に取ると、ずっしりとした重みと、葉の表面に残る冷たい露が指先に伝わってくる。 ...

March 20, 2026

今朝、市場で春キャベツを見つけた瞬間、心が躍った。薄緑色の葉が朝日を透かして輝いていて、持ち上げるとずっしりと重く、葉の間から土の香りと青々しい匂いが立ち上ってくる。指で表面をなぞると、葉脈がくっきり...

View all posts