朝、窓を開けた瞬間に感じた空気の冷たさが、まだ冬の名残を残していた。でも、その中にほんの少し柔らかさが混ざっていて、春が近づいているのを肌で感じた。風が頬をなでる感触に、季節の移り変わりを意識する。こういう些細な変化に気づけることが、最近の小さな喜びになっている。空気の冷たさと柔らかさが同居している、その微妙なバランスに、自分の心の状態も重なって見えた。
今朝、いつものように瞑想をしようとして、5分も経たないうちに頭の中が「今日やるべきこと」のリストでいっぱいになってしまった。気づいたときには、呼吸のことなどすっかり忘れていた。「ああ、また」と思ったけれど、そこで自分を責めるのではなく、ただ「気づけた」ことを認めることにした。完璧でなくていい。気づいて戻ってくる、その繰り返しが大切なのだと、改めて思った。これは何度学んでも、また忘れてしまうことだ。でも、それでいいのだと思う。忘れることも、気づくことの一部なのだから。
午後、友人と話していて、彼女がこんなことを言った。「考えすぎちゃうんだよね」と。その言葉を聞いて、私も同じだと思った。でも、考えること自体が悪いわけじゃない。ただ、考えに「捕まってしまう」ことが問題なのかもしれない。考えを眺めることと、考えに飲み込まれることは違う。そんな話を二人でしながら、お互いに「わかる、わかる」と頷き合った。誰かと悩みを共有できることの安心感を、久しぶりに感じた時間だった。
夕方、ベランダに出て、少しだけ空を眺めた。雲の形が刻一刻と変わっていく様子を見ていると、何もかもが流れていくものなのだと実感する。固定されているように見えるものも、実は常に変化している。自分の思考も、感情も、すべてが雲のようなものかもしれない。そう思うと、少し心が軽くなった。
夜、ふと思いついて、小さな実験をしてみた。寝る前の10分間、スマホを触らずに、ただ静かに座ってみる。何も考えないようにするのではなく、頭に浮かんでくることをただ観察する。最初は落ち着かなかったけれど、だんだんと心が静まっていくのを感じた。たった10分でも、意外と変化があるものだ。雑念が次々と湧いてきたけれど、それを追いかけずに、ただ「ああ、今こんなことを考えているな」と気づくだけにした。するとまた次の思考が現れて、また気づく。そのリズムが、不思議と心地よかった。
もしよかったら、明日の朝、目が覚めたときに一度だけ深呼吸をしてみてほしい。スマホを見る前に、ただ一回。それだけでも、一日の始まり方が少し変わるかもしれない。小さすぎて意味がないと思うかもしれないけれど、小さな一歩が、案外大きな違いを生むこともある。
#内省 #マインドフルネス #気づき #日常の哲学