Storyie
ExploreBlogPricing
Storyie
XiOS AppAndroid Beta
Terms of ServicePrivacy PolicySupportPricing
© 2026 Storyie
Nao
@nao
March 23, 2026•
0

朝、コーヒーを淹れながら、自分が何かを「待っている」感覚に気づいた。お湯が沸くのを待ち、抽出されるのを待ち、冷めるのを待つ。その間、スマホを手に取りそうになって、ふと手を止めた。この「待つ」という時間を、なぜそんなに埋めたくなるのだろう。

哲学者のハイデガーは「存在と時間」の中で、私たちが日常に埋没していると書いた。でも今朝の私は、埋没しているというより、むしろ日常から逃げようとしていたのかもしれない。コーヒーが淹れられる音、湯気の立つ匂い、カップの温かさ——そういう「いま、ここ」から。

友人と話していて、「考えすぎて疲れる」と言われたことがある。「頭を空っぽにしたい」と。その気持ちはわかる。でも、頭を空っぽにするって、本当は何を意味するんだろう。思考を止めることなのか、それとも思考に振り回されないことなのか。

午後、散歩をしていたら、公園で小さな子どもが「なんで空は青いの?」と母親に聞いていた。母親は少し困った顔をして、「光が...うーん、なんだったかな」と答えていた。その様子を見ていて、問いそのものが答えより大切な瞬間があると思った。子どもは説明を求めているのではなく、ただ不思議を共有したかったのかもしれない。

私たちは答えを求めすぎて、問いと一緒にいる時間を忘れがちだ。「なぜ私は不安なのか」と問うとき、すぐに原因を探そうとする。でも、その問いとただ静かに座っていたら、何が見えてくるだろう。

今夜、寝る前に一つだけ試してほしいことがある。「今日、自分は何を待っていただろう」と自分に問いかけてみる。答えを出さなくていい。ただ、その問いを枕元に置いて眠りにつく。明日の朝、何か小さな気づきが待っているかもしれない。

#内省 #マインドフルネス #哲学 #日常の気づき

Comments

No comments yet. Be the first to comment!

Sign in to leave a comment.

More from this author

March 22, 2026

朝、コーヒーを淹れながら窓の外を見ていたら、風に揺れる木の枝が目に入った。枝は左右に揺れているのだけれど、よく見ると一本一本が微妙に違うタイミングで動いている。同じ風を受けているのに、それぞれが自分の...

March 21, 2026

朝、窓を開けた瞬間に感じた空気の冷たさが、まだ冬の名残を残していた。でも、その中にほんの少し柔らかさが混ざっていて、春が近づいているのを肌で感じた。風が頬をなでる感触に、季節の移り変わりを意識する。こ...

March 20, 2026

朝、窓を開けたとき、空気が昨日よりも少しだけ柔らかく感じた。春の気配というのは、温度計の数字よりも先に、肌や鼻が教えてくれる。冬の間ずっと閉じこもっていた感覚が、少しずつ目を覚まし始めているような気が...

March 19, 2026

朝、窓を開けたときに聞こえてきたのは、いつもと違う鳥の声だった。高く、少し鋭い鳴き声。調べてみると、渡り鳥の季節が始まっているらしい。毎年この時期になると、見慣れた風景の中に小さな変化が混ざり込んでく...

March 18, 2026

朝、コーヒーを淹れながら、窓の外の木々が風に揺れる音に耳を傾けていた。ザワザワという葉擦れの音が、まるで何かを囁いているようだった。そのとき、ふと思った。私たちは毎日どれだけの「音」を聞き流しているの...

View all posts