朝、コーヒーを淹れながら窓の外を眺めていたら、隣のアパートの洗濯物が風に揺れている音が聞こえてきた。パタパタという、規則的なようでそうでもないリズム。その音を聞きながら、ふと「今、自分の頭の中で何が起きているんだろう」と思った。
最近、考え事をしているとき、自分が「考えている」ということにすら気づいていない瞬間が多いことに気がついた。思考が自動的に流れていて、気がつくと10分、20分と経っている。昨日もそうだった。何か別のことをしようと立ち上がったのに、気づいたらスマホを開いて、関係ない記事を読んでいた。
「あ、また無意識に動いてる」と気づいた瞬間、少しだけ笑ってしまった。責めるのではなく、ただ「そうか、そうなってたんだ」と観察する。それだけで、不思議と次の行動が少し変わる気がする。
午後、友人とお茶をした。「最近、なんか忙しくて」と彼女が言った。「忙しいって、具体的には?」と聞いてみたら、少し考えてから「あれ、何に時間を使ってるんだろう」と首をかしげていた。私たちは「忙しい」という言葉を、思考停止のラベルとして使っているのかもしれない。
帰り道、小さな実験を思いついた。今日の夜、寝る前に「今日、自分が何を考えることに一番時間を使ったか」を1行だけメモしてみる。批判なし、分析なし。ただ記録する。それを1週間続けたら、自分の思考のパターンが少し見えてくるかもしれない。
もしよければ、あなたも試してみてほしい。5分もかからない。ただ1行、「今日、頭の中で一番繰り返した思考は?」と自分に問いかけて、答えを書く。それだけ。正しい答えなんてない。ただ、自分の内側に光を当ててみる練習。
思考は、気づかれるまで自動的に流れ続ける。でも、気づいた瞬間、私たちには選択肢が生まれる。それが哲学の始まりなのかもしれない。
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