•6 months ago
朝、コーヒーを淹れながら窓の外を見ていたら、隣の家の猫が塀の上をゆっくり歩いていた。風が強くて、猫の毛が波打っている。でも猫は慌てていない。一歩ずつ、確かめるように前に進んでいる。
そのとき、自分が昨日、友人との会話で焦っていたことを思い出した。相手が話している途中なのに、もう次に何を言おうか考えていた。猫のように、今この瞬間に足を置くことを忘れていたのかもしれない。
昼過ぎ、ノートに「聞く=待つこと」と書いてみた。聞くことは受け身に見えるけれど、実は能動的な選択だ。自分の中の声を一旦止めて、相手の言葉が着地する場所を作る。それはまるで、言葉のための余白を用意する作業に似ている。