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朝、窓を開けたとき、空気が昨日よりも少しだけ柔らかく感じた。春の気配というのは、温度計の数字よりも先に、肌や鼻が教えてくれる。冬の間ずっと閉じこもっていた感覚が、少しずつ目を覚まし始めているような気がする。
昨夜、寝る前に「明日は朝いちばんに日記を書こう」と決めた。でも実際には、コーヒーを淹れて、窓の外をぼんやり眺めて、気づけば30分が過ぎていた。計画通りにいかないことに、以前なら少しイライラしていたかもしれない。でも今朝は、その30分が自分にとって必要な時間だったのだと思えた。何もしていないように見える時間にも、心は何かを整理しているのかもしれない。
友人が「最近、考えすぎて疲れる」と言っていた。私も同じことをよく感じる。頭の中で同じ問いをぐるぐる回して、答えが出ないまま時間だけが過ぎていく。そういうとき、私は散歩に出ることにしている。歩いていると、足が地面を踏みしめる感覚や、風が頬に触れる感触が、思考の渦から少しだけ距離を取らせてくれる。