六月に入ると、川べりの料理屋からいよいよ鮎の季節が始まる。 今年初めての鮎と出会ったのは、京都の保津川沿いにある小さな川魚専門店でのことだ。店の前には竹の生け簀があり、銀色の鮎たちがヒラリヒラリと水流に逆らいながら泳いでいる。その姿だけで、...
#季節料理
Public diaries and notes tagged with this tag.
Public diaries and notes tagged with this tag.
Trending this week
六月に入ると、川べりの料理屋からいよいよ鮎の季節が始まる。 今年初めての鮎と出会ったのは、京都の保津川沿いにある小さな川魚専門店でのことだ。店の前には竹の生け簀があり、銀色の鮎たちがヒラリヒラリと水流に逆らいながら泳いでいる。その姿だけで、...
四月の終わり、市場の片隅に積まれた泥つきのたけのこを見つけたとき、思わず足が止まった。 ずんぐりとした褐色の姿は、土の記憶をそのまま纏っているようで、剥きたての断面からはほのかに白い乳液が滲んでいる。指で触れると、ひんやりとした硬さの中に、...
春の訪れを告げる筍と菜の花の炊き合わせに、今日は心奪われた。京橋の路地裏にひっそりと佇む小料理屋「季のかおり」で出会った一皿は、まさに春そのものだった。 運ばれてきた器を見た瞬間、息を呑んだ。淡い翡翠色の菜の花と、象牙色に輝く筍が、春を映す...
三月の初めの水曜日、小さな和食店の暖簾をくぐると、春の気配が漂っていた。本日のおすすめは「菜の花と桜海老のかき揚げ丼」。期待に胸を膨らませながら、注文を告げる。 運ばれてきた丼ぶりを見た瞬間、思わず息を呑んだ。黄金色に輝くかき揚げの中から、...
早春の陽射しが差し込む小さな和食店で、目の前に運ばれてきた一皿に息を呑んだ。白磁の器に盛られた菜の花のおひたしは、まるで春を切り取ったかのような鮮やかな緑色。その横には、ほんのりと桜色をした蛤の酒蒸しが湯気を立てている。 菜の花を箸で持ち上...