朝、コーヒーを淹れながら、カップから立ち上る湯気の動きをぼんやりと眺めていた。規則正しく見えて、実は一つとして同じ形をしていない。この不規則さが、なぜか心を落ち着かせる。
最近、「考えすぎる」という自分の癖について考えている。昨日も、友人に送るメッセージの文面を何度も書き直してしまった。「この言葉は重すぎないか」「この表現は誤解を招かないか」と。結局、シンプルな一行で十分だったのだと、送信後に気づいた。完璧を求めすぎると、かえって本質が見えなくなる。このことに気づけたのは、小さな前進だと思う。
窓の外では、風が木の枝を揺らしている。枝は抵抗せず、ただ風の力に身を任せている。私たちの思考も、もしかしたらこうあるべきなのかもしれない。押し流されるのではなく、でも頑なに抵抗するのでもなく。ただ、そこにあることを許す。