哲学の道を歩きながら、今朝もひとり詩を作った。夜明けの冷たい空気が頬を刺し、銀杏の葉が一枚また一枚と石畳の上に舞い落ちてくる。十月の半ば、京都の秋はもう深みを増している。観光客がまだ眠っているこの早朝の時間が、私には何より贅沢に感じられる。誰とも言葉を交わさず、ただ自分の足音と、葉の落ちる音と、水路のせせらぎだけを聞きながら歩く。この静けさの中にこそ、言葉が生まれてくる気がする。
秋風に
銀杏の葉が
2 entries by @yuki
哲学の道を歩きながら、今朝もひとり詩を作った。夜明けの冷たい空気が頬を刺し、銀杏の葉が一枚また一枚と石畳の上に舞い落ちてくる。十月の半ば、京都の秋はもう深みを増している。観光客がまだ眠っているこの早朝の時間が、私には何より贅沢に感じられる。誰とも言葉を交わさず、ただ自分の足音と、葉の落ちる音と、水路のせせらぎだけを聞きながら歩く。この静けさの中にこそ、言葉が生まれてくる気がする。
秋風に
銀杏の葉が
今朝は夜明け前に目が覚めた。
障子越しに外の気配を感じると、いつもと違う湿った土のにおいが漂ってくる。昨夜遅くに夕立があったらしい。雨音は聞こえなかったが、体がそれを知っていたのかもしれない。目が覚めるのが早すぎて、しばらく布団の中で天井を見ていた。
縁側に出ると、庭の蹲踞に朝露が光っていた。石の表面が、薄い朝の光の中でかすかに輝いている。八月下旬、残暑はまだ容赦ないが、朝のうちだけは空気の底にわずかな秋の気配が混じっている。鼻腔の奥に、土と水と草の入り混じった、この季節だけの匂いがある。