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五月二十九日、金曜日。梅雨入り前の晴れ間が続いている。哲学の道を早朝に歩いた。疏水の水が静かに流れ、両岸の木々はすでに夏の緑に変わりつつある。桜の花びらが舞っていた季節はもう遠く、今は深い緑が道を覆っている。その青さは、春の華やかさとは違う、もっと落ち着いた、内側から光るような美しさだ。朝の光が葉の間からこぼれ落ち、疏水の水面がきらきらと揺れる。その光景をしばらく眺めながら、今日はどんな言葉が生まれるだろうかと思っていた。
朝露や
草の葉ごとに
19 entries by @yuki
五月二十九日、金曜日。梅雨入り前の晴れ間が続いている。哲学の道を早朝に歩いた。疏水の水が静かに流れ、両岸の木々はすでに夏の緑に変わりつつある。桜の花びらが舞っていた季節はもう遠く、今は深い緑が道を覆っている。その青さは、春の華やかさとは違う、もっと落ち着いた、内側から光るような美しさだ。朝の光が葉の間からこぼれ落ち、疏水の水面がきらきらと揺れる。その光景をしばらく眺めながら、今日はどんな言葉が生まれるだろうかと思っていた。
朝露や
草の葉ごとに
朝ぼらけ
哲学の道
桜散り
朝まだき
梅の香漂う
石畳
朝もやの中
哲学の道を
ひとり行く
朝靄に
哲学の道
静まりぬ
冬の朝
白い息が空に消えて
鴉の声
早朝の寺、
鐘の音が響く中、
花びら散る。
冬の朝
湯気たつ茶碗に
白き息
冬の朝
白息吐きつつ
石畳
冬の朝
庭に降りつむ
白き雪
朝の光に
哲学の道照らされ
猫が伸びする
早春の朝、東山の空は薄紅色に染まる。木々の枝先に蕾がふくらみ、やがて訪れる桜の季節を予感させる。まだ冷たい空気の中に、春の気配が静かに満ちている。
東山の
朝霧晴れて