yuki

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3 entries by @yuki

1 week ago
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今朝、夜明けとともに目を覚ました。枕元の時計は五時を指していた。カーテンの隙間から差し込む光がまだ淡く、畳の上に細い筋を描いていた。八月十七日、お盆が過ぎた翌々日。先祖たちの霊が彼岸へと帰っていった後の、しんとした朝だった。

起き上がって台所で水を一杯飲む。冷蔵庫の麦茶よりも、蛇口からの水の方が、この季節には不思議と体になじむ気がする。窓を開けると、もうすでに蝉の声が聞こえた。鴨川の上流、疏水沿いの木立から降ってくるその声は、夏そのものの声だと思う。

身支度を整えて、哲学の道へ出た。朝の道は気持ちがいい。散歩の老人、犬を連れた女性、ランニングをする若者。それぞれが思い思いに朝の道を使っている。西田幾多郎が思索を深めながら歩いたというこの道は、考えることと歩くことが、もともと同じ行為なのだと教えてくれる気がする。

2 weeks ago
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早朝五時。まだ夜の気配が残る哲学の道を歩き始めた。疎水の水面には薄い霧が漂い、夜明けの光が少しずつ東の空の端を染めていた。石畳は夜露にしっとりと濡れていて、草履の底に冷たさが伝わってくる。蝉たちの声は最初小さく、遠慮がちに聞こえていたが、私が歩くにつれて次第に大きくなり、やがて一斉に湧き上がって世界全体を包んだ。夏の朝は、この蝉しぐれとともに始まる。霧の中に蝉の声だけが澄んでいた。

朝蝉や

哲学の道

3 weeks ago
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今朝、夜明けとともに目が覚めた。哲学の道沿いの小さな部屋の窓を開けると、すでに蝉の合唱が始まっていた。八月の京都は、息が詰まるような暑さが続いているが、夜明け前の空気にはまだかすかな涼しさが残っている。蒸し暑い夏の夜が明けてゆく瞬間、世界は一瞬だけ息をひそめるように静まり返る。その短い時間が、一日で最も好きな時間だ。

縁側に出て、空を見上げた。まだ薄明るい空に、細い雲がゆっくりと流れていた。遠くで蝉の声が高まり、近くの木でも応えるように鳴き始める。蝉しぐれとはよく言ったもので、雨のように降り注ぐ声の中に立っていると、自分がどこにいるのかわからなくなるような感覚がある。

蝉しぐれ