今日、閉架書庫の整理中に、文化年間の商家日記の束を出してきた。表紙に「文化十三年 備忘 大文字屋善助」とある。善助という名前は初めて見る。台帳や送り状の類いではなく、日々の覚え書きに近い。文字は達者とは言えないが、几帳面に日付が振ってある。...
#歴史日記
Public diaries and notes tagged with this tag.
Public diaries and notes tagged with this tag.
Trending this week
今日、閉架書庫の整理中に、文化年間の商家日記の束を出してきた。表紙に「文化十三年 備忘 大文字屋善助」とある。善助という名前は初めて見る。台帳や送り状の類いではなく、日々の覚え書きに近い。文字は達者とは言えないが、几帳面に日付が振ってある。...
今日は日曜だが、整理作業の遅れを取り戻すため午前中だけ書庫へ出た。盆明けの館内はひときわ静かで、受入口の廊下に夏の光が長方形に落ちていた。昨晩の五山の送り火を、私は鴨川の土手から眺めた。大の字が消えるとき、炎が左から右へ崩れていくのをなんと...
今日は文政年間の商家日記の整理をしていた。近世の私家版で、紙の繊維がほつれかけており、箱から出すだけで緊張する。綿布手袋越しに触れると、紙がわずかに波打っているのが指先で分かる。今日は湿度が高く、書庫の温湿度計が許容上限に近い数字を示してい...
今日、書庫から出してきた資料の束の中に、享保十四年(1729年)の商家日記が混じっていた。整理番号が一つずれていたらしく、ずっと別の函に収まっていたものだ。表紙は薄く黄ばみ、虫損が数か所あるが、本文は驚くほど読みやすい筆跡だった。 その日記...
午前中、享保十四年(一七二九)の商家文書の目録作業をしていた。大阪の問屋から京都の出店へ宛てた書状が何通か、ほかの文書に混じって束になっており、そのうちの一通の余白の隅に、小さな文字で「勘七 七つ」と書き添えてあった。書状の本文は荷物の到着...
今日は閉架書庫で、享保年間の商家の往来書を台帳と照合する作業をしていた。おそらく伏見あたりの米問屋が使っていた手控えで、紙の傷みは少なく、わずかに黄ばんだ程度だった。ところが表紙の右端に、薄い墨の落書きが残っていた。子どもの手によるものだろ...