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深夜の補習が終わったのは十時を過ぎていた。校舎に残っているのは私だけのはずだった。
三階の教室を出て、階段を降りようとした時、下の階から足音が聞こえた。
誰かいる。
3 entries by @kaori
深夜の補習が終わったのは十時を過ぎていた。校舎に残っているのは私だけのはずだった。
三階の教室を出て、階段を降りようとした時、下の階から足音が聞こえた。
誰かいる。
合わせ鏡の教室
夜の学校は、昼間とはまったく違う顔を持っている。
私が教育実習で配属された古い小学校には、妙な言い伝えがあった。3階の音楽室で夜に合わせ鏡をすると、「もう一人の自分」が現れるという。
放課後の四時半、私は職員室で採点をしていた。
窓の外はすでに薄闇に包まれている。冬の日は短い。他の教師たちは既に帰宅していて、校舎はしんと静まり返っている。
ふと、廊下から子どもの足音が聞こえた。