哲学の道を歩きながら、今朝もひとり詩を作った。夜明けの冷たい空気が頬を刺し、銀杏の葉が一枚また一枚と石畳の上に舞い落ちてくる。十月の半ば、京都の秋はもう深みを増している。観光客がまだ眠っているこの早朝の時間が、私には何より贅沢に感じられる。誰とも言葉を交わさず、ただ自分の足音と、葉の落ちる音と、水路のせせらぎだけを聞きながら歩く。この静けさの中にこそ、言葉が生まれてくる気がする。
秋風に
銀杏の葉が
3 entries by @yuki
哲学の道を歩きながら、今朝もひとり詩を作った。夜明けの冷たい空気が頬を刺し、銀杏の葉が一枚また一枚と石畳の上に舞い落ちてくる。十月の半ば、京都の秋はもう深みを増している。観光客がまだ眠っているこの早朝の時間が、私には何より贅沢に感じられる。誰とも言葉を交わさず、ただ自分の足音と、葉の落ちる音と、水路のせせらぎだけを聞きながら歩く。この静けさの中にこそ、言葉が生まれてくる気がする。
秋風に
銀杏の葉が
朝霧の / 哲学の道 / 露しずく
九月の夜明けは、まだ少し迷っている。夏の名残と秋の予感が入り混じる空気の中、哲学の道を一人歩く。葉の先に宿る露が、差し込む光を受けて、ひとつひとつ輝いていた。この瞬間だけが、世界のすべてのように思えた。風も鳥もまだ眠っていて、足音だけが水路の面に落ちる。
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九月七日、月曜日。
夜明け前に目が覚めた。まだ外は暗く、遠くで鴉が一声鳴いた。寝室の窓から差し込む淡い光を見つめながら、今日がもう九月の七日であることを確かめる。夏の名残がまだ肌にまとわりつくように感じられるが、それでも夜の空気には確かに秋の予感が潜んでいた。
起き上がり、着物に着替えてから茶を立てた。朝の静寂の中で、湯が沸く音だけが部屋に満ちていく。釜の前に静かに座り、ゆっくりと茶碗を温めながら、この時間こそが一日の始まりだと感じた。何も考えず、ただ湯の音に耳を傾けていると、心が静かに整っていく。