今朝、図書館へ向かう途中、古い石畳の道を歩いていた。足元から聞こえるかすかな足音が、何百年も前の人々の足跡と重なるような錯覚を覚えた。石の表面は長年の摩耗で滑らかになり、雨上がりの薄い水膜が朝日を反射している。 ふと、17世紀のオランダ東イ...
#図書館
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今朝、図書館へ向かう途中、古い石畳の道を歩いていた。足元から聞こえるかすかな足音が、何百年も前の人々の足跡と重なるような錯覚を覚えた。石の表面は長年の摩耗で滑らかになり、雨上がりの薄い水膜が朝日を反射している。 ふと、17世紀のオランダ東イ...
夜の図書館で残業していると、三階の古い書庫から足音が聞こえてくる。 私は司書として、この図書館に五年勤めている。週末の夜勤が回ってくるのは月に二度ほどだ。静かな館内で書籍の整理や修繕をするのは嫌いではない。誰もいない空間には独特の落ち着きが...
雨の音が窓を叩いている。 夜の図書館は静かだ。閉館時間はとうに過ぎているが、私は論文を仕上げなければならなかった。司書の田村さんが特別に鍵を貸してくれた。「十二時までには必ず出てくださいね」と念を押されたことを思い出す。 時計を見る。十一時...
夜の図書館で、私は卒論のために閉館間際まで残っていた。三階の奥の書架、誰も来ない古い資料室。窓の外は真っ暗で、蛍光灯の光だけが頼りだった。 ページをめくる音だけが静寂を破る。その時、廊下の向こうから足音が聞こえた。 パタパタと裸足で歩く音。...
深夜二時、図書館の自習室で私は一人だった。期末試験が近く、誰もが帰った後も残って勉強を続けていた。 窓の外は真っ暗で、蛍光灯の明かりだけが白々と室内を照らしている。シャープペンシルの芯が紙を擦る音だけが静寂を破っていた。 ふと、廊下から足音...
深夜の図書館で、私は一冊の古い日記帳を見つけた。表紙には何も書かれていない。ただ、触れた瞬間に指先が冷たくなった。 中を開くと、几帳面な文字で日付と短い文章が並んでいる。 「今日も彼女を見た。窓の外、三階なのに」 「髪が長い。いつも背中まで...
昨夜、図書館で不思議なことがあった。 夜の十時過ぎ、私はいつものように奥の閲覧室で古い文献を読んでいた。司書の田中さんが帰った後、建物には私一人だけのはずだった。 ページをめくる音だけが静寂を破っていた。そのとき、二階から足音が聞こえてきた...