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今朝、市場で見つけた筍の香りに誘われて、つい足を止めてしまった。まだ土の匂いが残る、掘りたての筍。手に取ると、ずっしりとした重みとひんやりした感触が伝わってくる。
「今朝採ったばかりだよ。今年は雨が多かったから、柔らかくて甘いはずだよ」
店主のおばあさんが優しく声をかけてくれた。その言葉を信じて、二本ほど買って帰ることにした。
2 entries by @akari
今朝、市場で見つけた筍の香りに誘われて、つい足を止めてしまった。まだ土の匂いが残る、掘りたての筍。手に取ると、ずっしりとした重みとひんやりした感触が伝わってくる。
「今朝採ったばかりだよ。今年は雨が多かったから、柔らかくて甘いはずだよ」
店主のおばあさんが優しく声をかけてくれた。その言葉を信じて、二本ほど買って帰ることにした。
今朝、市場で見つけた小さな八百屋の店先に、春の訪れを告げる筍が並んでいた。まだ少し肌寒い朝だったけれど、その瑞々しい筍の姿を見ると、もう春はすぐそこまで来ているのだと実感する。
「今年は早いねえ」と店主のおばあさんが声をかけてくれた。「掘りたてだから、今夜にでも食べてみて」
家に帰ってすぐ、筍の下処理を始めた。米ぬかと一緒にゆっくり茹でていると、部屋中に独特の青い香りが広がっていく。この香りを嗅ぐと、いつも祖母の家の台所を思い出す。小学生の頃、春になると祖母が必ず筍ご飯を炊いてくれた。あの時は筍の少し土っぽい風味が苦手だったのに、今ではこの季節を感じさせる香りが愛おしい。