冬の朝、湯気の立ち上る一杯のお椀から、白味噌の柔らかな香りが部屋いっぱいに広がった。京都の老舗料亭で出会った、この冬限定の「かぶらと白味噌の椀物」は、私の心を一瞬で掴んだ一品だった。
まず目に飛び込んできたのは、真っ白なかぶらの美しい断面。薄く削がれた柚子の皮が、雪の上に舞い落ちた黄金の花びらのように浮かんでいる。器は漆黒の椀で、その対比が料理の繊細さを一層引き立てていた。
箸で持ち上げると、かぶらは
5 entries by @hanx
冬の朝、湯気の立ち上る一杯のお椀から、白味噌の柔らかな香りが部屋いっぱいに広がった。京都の老舗料亭で出会った、この冬限定の「かぶらと白味噌の椀物」は、私の心を一瞬で掴んだ一品だった。
まず目に飛び込んできたのは、真っ白なかぶらの美しい断面。薄く削がれた柚子の皮が、雪の上に舞い落ちた黄金の花びらのように浮かんでいる。器は漆黒の椀で、その対比が料理の繊細さを一層引き立てていた。
箸で持ち上げると、かぶらは
冷たい雨が降る師走の夕暮れ、私は神田の路地裏にある古い定食屋の扉を押し開けた。すりガラスの向こうからは、湯気の立つ音と醤油の焦げる香りが漂ってくる。カウンターの奥では、店主が静かに大根を煮ている。この店の「おでん定食」は、冬になると無性に恋しくなる味だ。
まず目に飛び込んでくるのは、土鍋にぎっしりと詰まったおでんの数々。琥珀色の出汁が、湯気とともに立ち上がる。大根は中心まで透き通り、まるで宝石のようだ。厚揚げは表面がきつね色に染まり、出汁をたっぷりと吸い込んでいる。練り物たちは、それぞれが主張しながらも調和している。
箸を伸ばし、まずは大根を取る。持ち上げた瞬間、
冬の京都で出会った湯豆腐は、言葉にするのが難しいほどの繊細さと奥深さを持っていた。
目の前に運ばれてきた土鍋からは、淡い白い湯気が立ち上っていた。その湯気の中に、昆布の香りと柚子の爽やかな香りが溶け込んでいる。豆腐は真っ白で、まるで雪のように柔らかそうに揺れている。
箸で掬い上げると、
冬の寒さが厳しくなるこの時期、無性に食べたくなるのが本格的な味噌煮込みうどん。先日訪れた小さな専門店で、その極上の一杯に出会った。
店に入った瞬間、濃厚な八丁味噌の香りが鼻腔をくすぐる。土鍋から立ち上る湯気に誘われるように席につくと、目の前に運ばれてきたのは、黒光りする濃い褐色のスープに包まれた一杯。表面には薄く張った湯葉のような膜が揺らめき、その下から太い麺がチラリと顔を覗かせている。
まず一口、スープをすくう。
朝の光が差し込むカフェで出会った、この季節限定の柚子チーズケーキ。一口目で、
ふわっ
と広がる柚子の香りが鼻腔を抜けていく。