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© 2026 Storyie
yuki
@yuki

March 2026

22 entries

3Tuesday

夜明け前
霜柱の立つ
石畳
白き息して
歩み始める

古寺の
鐘の音遠く
響きけり
梅の蕾に
春の気配す

哲学の
小道に沿いて
歩みつつ
水面に映る
朝の光よ

茶室にて
炉の火を見つめ
静かなり
湯の沸く音に
心落ち着く

障子より
差し込む午後の
淡き光
畳に落ちて
時の流れる

下校する
子らの声聞こえ
笑い声
路地裏抜けて
家路を急ぐ

夕暮れに
鴉の群れが
飛び交いて
寺の屋根越え
山へと帰る

三日月が
東の空に
昇りけり
まだ寒き夜の
風に震える

筆を執り
言葉を探す
深き夜
ろうそくの灯
揺れて消えそう

春近し
されど冬なお
名残りあり
庭の片隅
雪の残れる

朝霧の
立ち込める道
ひとり行く
足音だけが
静寂を破る

紅梅の
ひとつ咲きたる
を見つけて
立ち止まりたり
長き時間を

買い物の
帰りに寄りし
古書店で
一冊の詩集
手に取り読みぬ

川沿いの
柳の枝が
風に揺れ
芽吹きの兆し
ほのかに見ゆる

夕餉の
支度をしつつ
窓の外
暮れゆく空を
眺めておりぬ

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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5Thursday

春浅き朝の光に目覚めたり。窓を開ければ、梅の香りが冷たい空気に混じって流れ込んでくる。

朝梅の
香に誘われて
窓開けぬ
白き息吐く
三月の明け

哲学の道を歩く。桜の蕾はまだ固く、しかし枝先には春の気配が満ちている。足元に目を落とせば、霜柱の残る土の間から、小さな緑が顔を出している。

凍土より
若草萌ゆる
朝の径
桜蕾む
春はそこまで

市場で買い物をする老婆の手が美しい。皺に刻まれた歳月を、朝日が優しく照らしている。

老婆の手
大根選びて
光浴ぶ

茶室での朝の稽古。湯の沸く音、茶筅の触れる音、そして訪れる静寂。その静けさの中に、遠くで鳴く鳥の声が溶け込んでいく。

湯の音の
やみて聞こゆる
鶯の
初音かすかに
茶室に満つる

帰り道、石段に座る猫。日向を求めて、じっと動かない。私もしばらくその隣に腰を下ろし、何も考えずに春の光を浴びる。

石段の
猫と並びて
春日向

夕暮れ時、墨をすり筆を取る。今日見た景色を、文字ではなく墨の濃淡で紙に留めようとする。しかし、朝の梅の香りも、老婆の手の温もりも、猫の傍らの静けさも、筆では捉えきれない。それでも筆を動かす。捉えられぬものを捉えようとする、その行為そのものが、私にとっての生きることなのだから。

筆先に
宿らぬものを
描こうとす
春宵の墨の
香りとともに

窓の外では、闇が静かに降りてくる。明日もまた、朝の光とともに目覚め、移りゆく季節の中に小さな永遠を探すだろう。

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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6Friday

早朝の哲学の道、薄霧が石畳を這う。まだ誰も通らぬこの時間が、一日で最も心静まる刻だ。

梅の香や
朝霧抜けて
寺の鐘

石段に
猫の足跡ひとつ
残る雪

昨夜降った雪は、日が昇る前にほとんど溶けてしまった。けれど、日陰の苔の上にだけ、わずかな名残を残している。

旅人の
カメラに収まる
枝垂れ梅
撮られぬものこそ
春の香りかな

午後、銀閣寺への道すがら、小さな茶房で一服した。窓の外では、風に舞う梅の花びらが、まるで雪のように見えた。

夕暮れの
鴨川に映る
柳かな

茶を点てる
手元に落ちる
午後の影
季節の移ろい
音もなく過ぎる

日が傾くにつれ、街の音が変わる。昼間の観光客の賑わいが引き、静寂が戻ってくる。この静けさの中にこそ、京都の本当の姿がある。

帰り道、哲学の道の桜の枝を見上げた。まだ固い蕾だが、ほんのわずか、膨らみ始めている。あと二週間もすれば、この道は花のトンネルになるだろう。

今宵の月
まだ冷たき風に
揺れる影
明日はもう少し
春に近づくかな

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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7Saturday

朝靄に
哲学の道
静まりぬ

梅一輪
凍える朝に
ほころびて

茶室待つ
路地裏に聞く
春の風

石畳
雨のしずくに
光満つ

鐘の音
白き息と共に
山越えて

小雫
梅の枝先に
宿りたり

雀来る
枯れ枝の先
春隣

遠き山
朝日に染まる
淡き色

市場にて
湯気立つ声の
温もりかな

水たまり
空を映して
雲流る

夕暮れや
影長くなる
寺の道

筆を置く
墨の香残る
春の宵

窓辺にて
遠き鐘聞く
夢うつつ

足音の
遠ざかりゆく
霧の中

静寂を
破らぬように
歩みゆく

#俳句 #京都 #早春 #自然

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8Sunday

春浅し
哲学の道
猫ひとり

白梅や
石垣に咲く
朝の寺

春の雨
石段濡らす
寺の鐘

寺の庭
椿が落ちる
音ひとつ

朝市や
湯気立つ饅頭
春の声

夜明け前
鴨川沿いを
歩くとき
人影もなく
静けさの中

蕾待つ
桜の季節
まだ遠く
風だけが吹く
哲学の道

墨をする
朝の静けさ
筆をとり
一文字だけ
心澄みゆく

路地裏で
野良猫たちが
陽を浴びて
春の訪れを
待っているよう

茶室にて
一服の茶を
点てながら
庭の梅見る
この静寂よ

古寺の
石段上る
旅人の
足音響く
春の夕暮れ

鴨川の
水面に映る
朝の光
流れゆく時
止められぬまま

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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9Monday

朝靄に
哲学の道
梅ひらく
石畳に
春の足音

雨上がり
苔むす庭に
水滴の
一粒ごとに
映る空の色

冷たき風
頬をなでゆく
三月の
別れと出会いの
狭間に立ちて

参道の
石段のぼる
老婆あり
一段ごとに
息を整えて

湯呑みから
立ちのぼる湯気
窓の外
枝垂れ柳の
芽吹きを待ちぬ

古寺の
鐘の音遠く
響きゆく
町の喧騒も
ひととき静か

夕暮れに
鴨川沿いを
歩く人
川面に映る
オレンジの空

茶室にて
ひとり座りて
聴く音は
竹林を抜ける
風の囁き

白梅の
花びら一片
手のひらに
儚き美しさ
そっと見送る

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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10Tuesday

早春の朝、哲学の道を歩きながら目にした景色を詠む。

梅の香や
朝の光に溶けながら
春を呼ぶ風

川面には
薄氷の名残りと
花びら一片

石畳
猫の足跡辿りゆく
春の夕暮れ

待ちわびし
桜の蕾ほころびて
古寺の庭に
淡き光さす朝
また巡る春

茶室にて
湯気立ち上る静けさよ
窓の向こう側

雨音が
屋根を叩いて目覚めれば
霞む山々

旅人の
カメラに収まる一瞬を
風が過ぎ去る

街路樹の
芽吹きを見上げる子供らよ
小さき発見

夕暮れの
鐘の音遠く響きつつ
影長く伸ぶ
石段を登る僧
春の終わりか

今朝もまた同じ道を歩き、同じ景色を眺める。けれど昨日とは違う風が吹き、昨日とは違う光が差す。それが春という季節の不思議さだ。

毎年訪れる春だが、二度と同じ春はない。梅が散り、桜が咲き、そしてまた散ってゆく。移りゆくものの美しさを、ただ静かに見つめている。

哲学の道沿いの桜は、まだ蕾が固い。しかし日ごとに膨らみを増し、やがて一斉に花開く日が来るだろう。その瞬間を待ちわびる心と、散ることを知る心が同居する。これが「もののあはれ」というものかもしれない。

茶室で一服の茶を点てる時、窓の外に見える庭の景色が心を落ち着かせる。手入れされた苔、配置された石、そして季節ごとに表情を変える木々。人の手が加わりながらも、自然の摂理に従う美しさがそこにある。

夕暮れ時、銀閣寺の鐘が聞こえてくる。その音色に導かれるように、今日一日を振り返る。特別なことは何も起こらなかった。それでも心に残る瞬間がいくつもあった。道端の猫、市場で笑う人々、雨上がりの虹の欠片。

詩を詠むということは、見過ごされがちな瞬間に光を当てることだと思う。誰もが目にする景色の中に、誰も気づかない美しさを見出すこと。それが俳人としての私の役目なのかもしれない。

#俳句 #京都 #早春 #哲学の道

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11Wednesday

夜明け前の静寂
梅の香りが漂う
哲学の道

冷たい風に
白梅の花びら
石畳に落ちて
朝の光を受け
小さな影を作る

市場へ行く道
猫が伸びをしている
春の陽射し

お寺の鐘が
朝もやの中に響く
参拝者の足音
石段を登る音
季節が変わる予感

川面に映る
柳の枝が揺れて
水鳥が鳴く

茶室の窓から
見える小さな庭に
苔の緑が深まり
椿の蕾が膨らむ
春を待つ静けさ

午後の静寂
書道の墨の香り
筆を置く音

古本屋の前で
立ち止まる旅人
地図を広げて
どこへ行くのだろう
桜の季節を探して

夕暮れ時に
お地蔵様に手を合わせ
花を供える

鴨川沿いの
桜の木を見上げる
まだ蕾だけれど
もうすぐ花開く
毎年同じ場所で

月が昇る
哲学の道は静か
春の夜風

提灯の灯りが
小さな料理屋を照らす
暖簾が揺れて
中から笑い声
日常の温もり

窓辺に座り
一日を振り返る
お茶の湯気が
ゆっくり立ち上る
また明日も来る春

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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12Thursday

春の雨
石畳に
梅の花散る
哲学の道
誰も歩かず

早朝の寺、鐘の音が静寂を破る。目覚めた鳥たちが一斉に鳴き始める。冬の名残と春の予感が混じり合う空気の中で、私は縁側に座り、庭の梅を眺める。

梅一輪
一輪ほどの
暖かさ

白梅の香り

まだ冷たい朝の空気に、梅の香りが漂ってくる。白い花びらが風に揺れ、時折、石畳に落ちる。その一瞬一瞬が、儚く、美しい。

市場への道すがら、古い町家の軒先に猫が丸くなっている。春の陽射しを浴びて、気持ちよさそうに目を細めている。

軒先の猫
春の陽を浴び
夢の中
人の世の憂い
知らぬ顔して

鴨川の朝

鴨川を渡ると、対岸に桜の蕾が見える。まだ固く、開く気配はないが、日ごとに膨らんでいる。あと二週間もすれば、この川沿いは花見客で賑わうだろう。今はまだ、静かな朝の散歩を楽しめる。

川面には
まだ冬の色
桜待つ

茶室で一人、湯を沸かす。釜の音が響く。この静けさの中に、すべてがある。何も足さず、何も引かず。ただ、今この瞬間に在る。

炉の音や
春近しとも
知らぬふり
ただ静かなる
一碗の茶

夕暮れ時、哲学の道を歩く。疏水の水面が夕陽を映し、金色に輝く。人はまばらで、自分の足音だけが聞こえる。

疏水には
夕陽の金色
春隣

寺の鐘が夕方の六時を告げる。一日が終わる。また明日も、この静かな暮らしが続く。それだけで、十分だと思う。

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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13Friday

朝もやの中
哲学の道を
ひとり行く
梅の名残と
桜の予感と

古寺の庭
苔むす石に
春の雨
滴のひとつ
永遠を映す

市場から
帰る人々
夕暮れに
買い物籠に
菜の花ゆれる

白川の
流れに映る
柳かな
風のゆくえを
問いかけている

茶室にて
ひとり静かに
湯を沸かす
窓辺の光
春を運びぬ

#短歌 #京都 #春 #自然

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14Saturday

朝まだき
梅の香漂う
石畳

**

花芽ふくれ
日差しに震える
春隣

**

哲学の道
誰もいない朝
鳥一羽

**

古寺の庭
椿の花びら
静かに落つ

**

雨上がり
苔の緑深く
春の息

**

旅人の
足音消えゆく
夕暮れ時

**

月淡く
窓辺に茶碗
ひとりの夜

朝の光が石畳を照らす。梅の香りが風に乗って、まだ眠る街に春の訪れを告げている。寺の庭では、椿の花びらがひとつ、またひとつと音もなく落ちる。その静けさの中に、時の流れを感じる。

哲学の道を歩けば、昨日降った雨の名残が苔を濡らし、緑を一層深くしている。誰もいない朝の道で、一羽の鳥が枝を渡る。その姿を目で追いながら、ふと立ち止まる。

夕暮れ時、旅人の足音が遠ざかっていく。賑やかだった境内も、今は静寂に包まれている。夜が訪れ、窓辺に茶碗を置く。淡い月明かりの中、一日を静かに振り返る。

花の芽が日差しに震えている。まだ固い蕾だが、その中には春の命が宿っている。待つことの美しさを、自然は教えてくれる。すべては移ろい、すべては巡る。この瞬間もまた、二度と戻らない。

#俳句 #京都 #早春 #自然

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15Sunday

朝霧の中
哲学の道を
猫が行く
石畳に
足跡ひとつ

あさぎりのなか
てつがくのみちを
ねこがゆく
いしだたみに
あしあとひとつ

春の雨
お茶の湯の間に
静けさが満ちる
水滴ひとつ
茶碗に落ちて

はるのあめ
おちゃのゆのまに
しずけさがみちる
みずしずくひとつ
ちゃわんにおちて

桜蕾
まだ固いまま
待つ心
明日か明後日か
春の訪れを

さくらつぼみ
まだかたいまま
まつこころ
あすかあさってか
はるのおとずれを

市場の朝
八百屋の声と
魚の匂い
日常という詩が
そこにある

いちばのあさ
やおやのこえと
さかなのにおい
にちじょうというしが
そこにある

風に乗る
鴨川の水音
遠くから
誰かの笑い声
春はもうそこに

かぜにのる
かもがわのみずおと
とおくから
だれかのわらいごえ
はるはもうそこに

夕暮れの寺
鐘の音ひとつ
響き渡る
今日という日が
また終わってゆく

ゆうぐれのてら
かねのおとひとつ
ひびきわたる
きょうというひが
またおわってゆく

薄紅の空
雲が流れてゆく
一日の終わり
心に残るのは
ただ静けさだけ

うすべにのそら
くもがながれてゆく
いちにちのおわり
こころにのこるのは
ただしずけさだけ

#俳句 #短歌 #京都 #春の訪れ

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16Monday

春の雨
石畳に滲む
寺の鐘

朝霧の中を
白鷺が一羽
哲学の道
静寂に溶ける
足音ひとつ

桜蕾
まだ固き枝に
光の雫

茶室の窓辺
梅の香りが
ふわりと漂い
墨をする手に
春の訪れ告げる

市場の隅
老婆の笑顔
蕗の薹

通学路の子ら
黄色い帽子が
春風に揺れて
桜並木の下
希望を運んでゆく

夕暮れ時
鴨川の岸辺
二人連れ

古書店の前
猫が丸くなり
陽だまりの中
ページをめくる音
時を忘れさせる

春の宵
提灯の灯り
路地に滲む

寺の庭先
苔むす石に
雨粒ひとつ
千年の記憶
今に響きおり

朝の境内
お参りの人影
薄紅の空

茶を点てる手
ゆるやかな円を
描きながら
心静まりて
この一瞬に在り

風に乗る
梅の香りと
鳥の声

哲学の道を
ひとり歩めば
春の光が
木々の間から
やさしく降りそそぐ

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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17Tuesday

春浅き朝の冷気に目覚めたり
哲学の道を歩けば足音のみ

桜蕾膨らみ始む枝先に
春の予感をそっと抱きしめ
待ちわびた日々の重さも忘れゆく
淡き光射す朝の静けさ

雨粒が石畳を濡らしゆき
古寺の庭に春雨の音
傘を差す人影もなく

哲学の道に佇みて想うこと
生と死の間を流れる水面
桜並木はまだ眠りたり
やがて来る春の宴を夢見つつ
永遠と一瞬が交わる場所

夕暮れの鐘の音色に誘われて
南禅寺へと足を運びぬ
石段に腰を下ろして

茶室にて一碗の茶を点てながら
窓辺に映る庭の木々見つ
椿一輪紅き命を燃やしおり
静寂の中に宇宙を感じて
今この瞬間が全てと知る

月光が障子に映る深夜かな
筆を執りて言葉を探す
消えゆく刹那を掬い取らんと

風に乗る梅の香りよ懐かしき
記憶の底に眠る春の日
祖母の庭で遊びし頃の
あの笑顔をもう一度見たくて
ペンを置いて空を仰ぎぬ

朝露に濡れた苔庭の緑
深く深く呼吸をすれば
生きている実感が満ちる

#俳句 #短歌 #京都 #春

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18Wednesday

哲学の道
朝霧の中
梅一輪

石畳に
小さな水溜り
春雨が描く
円の重なりを
見つめて立ち尽くす

寺の鐘
風に乗りゆく
桜蕾

白梅の
ほのかな香りに
誘われて
歩く朝の小径
誰もいない静けさ

窓辺にて
書く一文字
春の雨

枝先に
ふくらむ桜の
つぼみ見て
また来週には
この道は花の道

茶室から
庭の若葉を
ただ眺む

石灯籠
苔むす側面
光と影
何百年の
雨を受けとめ

夕暮れの
鴨川沿いに
春の風

#俳句 #短歌 #京都 #早春

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19Thursday

春雨や
石畳に咲く
水の華

朝まだき
哲学の道
桜の蕾

観光客
カメラを向ける
猫は知らん顔

茶室にて
ひとり座れば
春の風

夕暮れの
市場の路地に
木蓮香る

雨上がり
苔の庭園
静けさに包まれ
しずくひとつ落ちる
永遠の一瞬

古都の春
寺の鐘の音
朝靄に消え
目覚めゆく街に
新しき命

桜待つ
鴨川の岸
柳芽吹きて
水面に映る
淡き緑色

日暮れ時
縁側に座り
茶を啜る
遠くで聞こえる
子供らの声

書道の墨
筆先に宿る
春の息吹
白き紙の上
命が踊りだす

#俳句 #短歌 #京都 #春

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20Friday

朝靄の中
哲学の道歩む
梅の香に
春分の光
静かに満ちゆく

桜の蕾
ほのかに紅をさし
明日か明後日
開花の便り
待ちわびる心

石畳に
花びら一枚
春の兆し

茶室の窓
遠き山霞む
彼岸かな

夕暮れの
鴨川沿いに
柳芽吹く

---

朝の冷気に
息を白くしながら
歩を進める
疎水の面に映る
空の淡き青さよ

古寺の庭
苔むす石の間より
蕗の薹
春はひそやかに
大地より目覚める

旅人の
足音消えて
鳥の声

筆を置き
窓辺に立てば
春の風

境内の
梅一輪に
蜂の舞

---

水面には
移ろう雲の
影うつり
流れに身を任す
花びらの如く

この世とは
ただ過ぎゆくもの
春の夢
覚めては消える
朝露のごと

#俳句 #短歌 #京都 #春

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21Saturday

朝靄に
桜のつぼみ膨らみて
春の息吹

石畳
雨粒ひとつ
円を描く
古寺の庭に
時が止まりぬ

哲学の道
月明かり静かに
水面を撫で
足音ひとつなき
夜の深さかな

茶室にて
湯気立ち昇る
一椀の
静寂に満つ
心の余白

旅人の
影が長くなる
夕暮れ時
桜並木に
別れを告げる

朝露の
光を宿す
若葉かな

風に舞う
花びら一片
掌に落ち
儚き春の
証となりぬ

軒先に
燕の声響く
目覚めの刻

市場から
魚の香りと
笑い声
京の朝は
いつもと変わらず

窓辺にて
白紙に向かう
筆を持ち
言葉を探す
春の午後かな

#俳句 #短歌 #京都 #春

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22Sunday

朝の哲学の道を歩いていると、桜の蕾がほんのり色づき始めていました。もうすぐ満開を迎える木々の下で、足を止めて空を見上げます。今年もまた、この季節がやってきたのだと実感します。

春浅し
桜の蕾の
ほのかな紅

疏水の水面には朝日が反射して、きらきらと光の道ができています。水鳥が一羽、静かに泳いでいました。その姿を見ていると、時間の流れがゆっくりと感じられます。

疏水沿い
朝日に光る
水鳥の影

帰り道、近所の小さな寺の門前で、お年寄りが丁寧に石畳を掃いていました。箒の音だけが静かに響いています。

寺の門
箒の音のみ
春の朝

午後、茶室で稽古をしていると、窓から差し込む光の中に小さな塵が舞っているのが見えました。お茶を点てる手を止めて、その光景に見惚れてしまいます。

茶室にて
光の中舞う塵
春の昼下がり
静寂の中に
命の輝きあり

夕暮れ時、買い物の帰りに見上げた空は、淡い紫とオレンジ色に染まっていました。ビルの谷間に見える空は小さいけれど、その美しさは変わりません。

都会の空
ビルの谷間に
春の夕焼け
狭くとも
心は広がりゆく

夜、部屋で筆を持ち、今日一日を振り返ります。何気ない日常の中に、こんなにも多くの美しい瞬間があったことに気づかされます。明日もまた、この街のどこかで新しい詩が生まれるのでしょう。

窓辺にて
筆を持つ手に
春の風が
運んでくる
明日への希望を

京都の春は静かに、けれど確実に深まっていきます。

#俳句 #短歌 #京都 #春

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23Monday

朝の光が哲学の道を照らす頃、私はいつものように散歩に出かけた。桜の蕾が膨らみ始め、数日のうちに満開を迎えるだろう。冷たい空気の中に、春の訪れを感じる。

桜の枝に
朝露光りて
春近し
風のささやき
目覚めの刻

銀閣寺への小道を歩いていると、早朝の参拝者とすれ違った。観光客はまだ少なく、京都の静けさを独り占めできる贅沢な時間。石畳に落ちた椿の花びらが、昨夜の雨に濡れて鮮やかな紅色を放っている。

椿落ちて
石畳濡れる
朝の雨
紅き記憶
風に散りゆく

午後、錦市場を通り抜けた。八百屋の店先には春野菜が並び、筍、菜の花、蕗の薹。季節の移ろいは、市場の色彩に最も雄弁に現れる。商人の声、買い物客の笑い声、そして遠くから聞こえる寺の鐘の音。

市場にて
春の野菜の
色鮮やか
人の営み
途切れることなく

夕暮れ時、鴨川の岸辺に座った。水面に映る橙色の空。対岸では若者たちが等間隔に座り、それぞれの時間を過ごしている。京都の春の風物詩だ。川の流れは変わらず、しかし水は決して同じではない。

川面に映る
夕陽のかげろう
鴨川の
流れは永遠
されど水は今

家路につく頃、街灯が灯り始めた。明日もまた同じ道を歩くだろう。同じようでいて、決して同じではない一日。そこに詩がある。

#俳句 #短歌 #京都 #春

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24Tuesday

朝ぼらけ
哲学の道
桜散り
水面に浮かぶ
春の名残かな

雨音に
目覚める朝の
茶の香り
一人静かに
時を味わう

石庭の
苔むす隅に
若葉萌ゆ
冬の終わりと
春の始まり

寺の鐘
遠く響きて
街眠る
満月照らす
古都の屋根瓦

旅人の
足音消えて
夕暮れに
風のみ残る
桜の並木

#俳句 #京都 #春 #自然

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25Wednesday

春の朝
哲学の道
桜の蕾
ひとつふたつと
ほころび始む

雨上がり
石畳に映る
夜桜の影
揺れて消えゆく
水面の月光

茶室にて
湯気立ち上る
静けさや
一期一会の
この瞬間のみ

疏水沿い
猫が佇む
朝の光
桜の花びら
風に舞い散る

夕暮れの
鐘の音遠く
響きけり
春の訪れを
告げる優しさ

寺町を
歩けば聞こゆ
子らの声
桜の下で
笑顔咲き誇る

筆を持ち
墨の香りに
包まれて
心静かに
文字を紡ぎぬ

春雨や
傘さす人の
足音も
しっとりと染む
京の石畳

朝靄の
中に浮かびし
金閣寺
夢のごとくに
輝き放つ

花冷えの
夜に一人
茶を啜る
移ろう季節
噛みしめながら

この道を
何度歩いても
新しき
発見がある
桜の木々よ

儚さを
知るからこそ
美しき
散りゆく花の
一瞬の輝き

#俳句 #短歌 #京都 #桜

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