朝の光が差し込む小さな和菓子店で、季節限定の花びら餅に出会った。真っ白な求肥に淡いピンクの色彩が滲むその姿は、まるで雪解けの季節を閉じ込めたかのよう。手に取ると、思いのほか軽く、柔らかな弾力が指先に伝わってくる。
一口頬張ると、まず感じるのは求肥のモッチリとした食感。噛むほどに広がる米の甘み、そして意外な出会いが待っていた。中に忍ばせた白味噌餡が、ほんのりとした塩気と共に舌を包み込む。この餡が絶妙で、甘さだけでは表現しきれない奥行きを生み出している。
さらに驚いたのは、餡の中に潜む牛蒡の甘煮。シャクッとした歯ごたえが、柔らかな求肥と味噌餡の間に小さなアクセントを添える。この三層の調和が、一つの和菓子の中で繊細な物語を紡いでいる。